【劣化した木部をリフレッシュ】窓枠補修(リアテックシート貼り)　栃木市岩舟町

窓枠の補修

いつもご贔屓にして頂いているお客様より、「知り合いが窓枠を直したいけれど、どこに頼んでいいか分からない」ということなので、一度見てあげて欲しいとご紹介頂きました。

お話をお伺いすると、サッシの窓枠部分が結露により塗装が傷み、クリア層が剥がれてきてしまい、見た目が悪くなって来たのでどうしたら良いかと迷っていらっしゃったとのことでした。
また、お風呂の扉のパッキンも経年でヘタってきてしまい、水が入って窓枠が一部腐ってしまっておりました。

大手ハウスメーカーでの新築でしたので、ハウスメーカーに確認したところ、再塗装するということでお見積りを頂いたそうです。
作業内容は塗装の剥離を行って再塗装をかけるというもので、30万円(税別)以上とのことでした。

「窓枠塗るだけでそんなにするの？」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、窓枠は10箇所ほどありますので、大手さんでの場合と考えるとそれぐらいなのかもしれません。

補修方法をどうするか

既存の窓枠は、現場で塗って作ったものではなく、工場生産のものでした。

木材をカットし、アールを整え、塗装して出荷なのですが、この工場生産の製品ですと、均一性を出すためにインクでの塗装をしています。

そのため、現場塗装で使うような塗料とは発色の仕方が異なりますので、少しでもインク部分が残っているとムラになってしまいます。

なので塗装面をかなり削っていかないといけませんが、既に取付されている窓枠ですので、隅の部分などきれいに削るのは相当大変な作業になるはずです。

また、それだけ削るということは間違いなく部屋中が粉だらけになります。いくら養生したとしても、完全には密閉できませんので削った細かい粉塵が家中に付着することになります。
さらに、塗装ですのでニオイもきついです。溶剤が揮発してニオイが充満してしまいます。

在宅工事であることを考慮して

上記の様な問題で、在宅工事で塗装を行うというのは非現実的です。

粉塵の問題については、仮にペンキで単色塗装でしたら解決すると思いますが、木目が潰れてしまい仕上がりが全然異なります。

詳細までは伺ってませんが、仮に単色塗装で30万円以上だとしたら、いくらなんでも高するかもしれませんね。

この様に在宅工事というのは、色々な方面に気を配って行わないければいけません。

シート貼りという選択肢

再塗装は仕上がりと粉塵の問題からおすすめできないとさせて頂きましたが、そこで最適解と思われるのがシート張りという方法です。

リリカラさんのリアテックシートというものを使用し、窓枠をシートで巻いてしまいます。木部用のシートですと、３M社さんでダイノックシートというものも販売されています。

このシートですが、屋外でも使用できるものもあり、非常に耐久性にすぐれています。
窓枠以外にも、建具・玄関ドア・キッチン扉・エレベーター・公共のトイレの壁・オフィスの内装など、様々なところで使用されています。

耐久性に関しても、塗装と比べて、水・紫外線・擦り傷に強いです。

私自身も昔、現場の余りをスマホの背面に貼ってどんな感じか試してみましたが、全然剥がれませんし、とにかく擦り傷に強かったです。そして飽きたら剥がせます。

また、現在はこのシートの技術も進化してきましたので、木目等もきれいに再現されています。既製品の建具・枠・巾木・キッチン扉なんかもこのシート製が主流になってきています。

木目以外にも色んな柄がありますので、選べるデザインの幅も広いですね。

この様なメリットを考慮して、リアテックシートでの施工にてご提案させて頂きました。

リアテックシート貼り

リアテックシートですが、工程自体はシンプルで、養生→ペーパー掛けで下地処理→密着性を高める為プライマーの塗布→シート貼りという手順で貼っていきます。

浴室の窓枠補修

居室の窓枠と同時進行で、風呂枠の補修も進めていきます。

浸水によって、木部が腐食し穴が空いてしまっておりました。こちらの部分は水に強いエポキシ系のパテで埋めて、硬化したら余分なパテを削ぎ落として、アクリル系の塗料で着色し、クリア塗装で保護していきます。

工事詳細

【工事金額】
シート本体：85,000円
施工費(10箇所)：110,000円
パテ補修：20,000円
総額：215,000円
※全て税別、諸経費含む

【工事内容】
リアテックシート9m
養生
下地処理
プライマー処理
シート貼り・小口処理
パテ処理
リペアペイント

【工事日数】
1日